米国発信のTRE®は正式には「Tension & Trauma Releasing Exercise」のことです。 TRE®は7つの簡単なエクササイズによって、身体が本来持っているストレスやトラウマを解放するメカニズムを目覚めさせることができる素晴らしいソマティックなメソッドです。
脳幹は自律神経を司る部分で、何かのきっかけで起こるネガティブな感情や身体反応は本能的に起こされ、自分の思考で変化させることはとても難しいのです。
ですので、いくら言葉によるカウンセリング(思考からのアプローチ)を受けてもなかなかネガティブな反応パターンが変わらないのは無理もないことなのです。
TRE®のメソッドでは、簡単なストレッチを使い直接脳幹と感情を司る大脳辺縁系に働きかけます。 あえて辛い出来事を思い出す必要もなく、出来事を話す必要もなく、身体から今までの緊張パターンが自然に解放され、健やかに生きやすくなっていきます。今まで感情や行動のパターンを変えるのは言葉によるカウンセリングがメインでした。 TRE®はこの分野でも革新的であると言えるでしょう。
*TRE®について詳細はこちらのページをご覧ください
TRE®を経験していただくとその即効性や効果に驚き、 自分もぜひ他の人に教えることができるようになりたいと思うかもしれません。 TRE®はとても簡単なメソッドではありますが、複雑な脳神経を介してのワークですので教えることができるようになるためには、ある程度のトレーニングを積んでいただかなければなりません。
日本の国際認定コースは創始者バーセリー博士の直接指導を受け、 日々進化する脳科学の内容も踏まえ年々アップデートされています。TRE®の認定書はアメリカ本部から発行される国際認定資格です。
リニューアルされた「TRE®国際認定コース」には、従来のコース内容に加え、認定トレーナー可児さえによる完全マンツーマンの5ヶ月コースが加わりました。インテグラル・コーチングの手法を含んだ一対一のスーパビジョンでTRE®を提供するにあたっての個人としての成長をも誘うとても濃い内容です。
多くのセラピストコースで見落とされている部分があります。 自分の癒やされていない部分をクライアントに投影してしまい、 クライアントさんとの関係がうまくいかなくなってしまう、 または自分が苦しくなってしまうことが多々あります。
このことを専門用語で「逆転移」と言いますが、 その言葉だけ学んでも現実を変えていくことはできません。 リニューアルにあたり過去の生徒さんにたくさんのアンケートを行った結果、多くの方が指摘されていた部分です。
TRE®は簡単に見えるワークなのですが、 学び始めてみるといかに自分の癒しのプロセスがいかに大切か、それなしには前に進めないということにみなさん気がつきます。
けれど多くのセラピストコースのように、従来のコースはプロになることのみを重視したプログラムだったため理論やテクニック重視で、なかなかプログラム内で「自らを癒す」部分を行うことができませんでした。その結果、卒業してもその後に仕事として続けていけない、始める自信がないなど、せっかくの学びを無駄にしてしまう方が多く見受けられました。
今回のリニューアルで、5ヶ月間マンツーマン指導で自分にしっかりと向き合い、 自分の身体を通してTRE®を理解していくという、世界のTRE®認定コースの中でも日本のみのスペシャルコンテンツを可能にしました ! 「急がば回れ」の諺にあるように、結局この部分をきちんと行うことが 素晴らしいTRE®プロバイダーを育てる近道なのだと7年間を振り返ってみて思った次第です。
TRE®国際認定コースを受けた
生徒さんの声
TREはその時その時で必要なものが出てきて色々なことに気付ける。色々な感情が出たり、忘れてた記憶が出てきたりと実際の体感があること。自律神経の働きが理論ではなく実際に感じられるようになるところがすごい。(50代女性 ボディワーカーSさん)
さえさん自身が体現している、TREを通して、ドロドロした部分も含めて本気で生きるという部分に深い美しさがあり、それは他のメソッドとの大きな違いだと思う。(30代女性 整体師Hさん)
自分と向き合うことを常に誘われるところ。だから自己成長できる。自分を変えることができる。このコースは知らなかった自分の領域に導いてくれる。技術的なことではないもっと深く、大きな意味での成長、変化ができる。自分の今までの価値観が変わる。根底から人生が変わるところ。(50代女性 ピラティストレーナーYさん)
前半5ヶ月の「セルフワークコース」は「5ヶ月完全伴走マンツーマン」のコースです。 従来のセラピスト講座で強調されない「TRE®を使った自らのインナーワーク」を行なっていきます。
ここで自分の見ないようにしていた部分(シャドウ)を見つめ、 自分の中で統合していくことで、他者の闇に向き合うことができるようになっていくのです。(前期はプロコースに進むための必須コースです)
後半は、前半を修了されていざプロのTRE®プロバイダーになって多くの方に教えたいという方のみを選抜してのプロフェッショナルコースです。後半も多くが私とのマンツーマンのコーチング、そして受講生グループでの勉強会など、確実に自信とスキルがアップする流れになっています。
マンツーマントレーニングはトレーナーの私にとっても大きなコミットメントです。しかし、多くの生徒さんをコースに勧誘することに注力するよりも、年間たった10人でも素晴らしいプロバイダーさんを育てる方が、 今後何倍も日本のためになると信じています。
今、世界がどんどんと混沌としてきて、 自分の人生の行き先や日々の生活に漠然と不安を感じている方が少なくないと思います。外側の世界がどのようになっていこうとも、 私たちが「安心安全」を感じる拠り所は、外側ではなく、私たちの身体です。1年で10人。10年で100人の素晴らしいTRE®プロバイダーを世に輩出すること。それが今後10年の私の目標です。
改訂版「TRE®国際認定コース」にご興味がある方は、このページ下のリンクからメルマガにご登録ください。(次回の募集は2024年9月頃を予定しています )
プロフェッショナルコース編
心理関係の仕事をし、心理ワークのみの限界を感じていましたが、認定講座を受けることで、より深い心と身体のつながりを理解でき、自分のクライアントにより早く良い変化を誘うことができてびっくりしています。(40代女性 臨床心理士Aさん)
対人支援の仕事をしていますが、対個人で行うのみ支援に行き詰まっていました。認定講座を受けることで、簡単に個人でもグループで行えるセラピーの手法を学ぶことができ、仕事に幅を持たせることができるようなり、利用者さんのみでなく、同僚やスタッフにもTREを提供できて好評です。(40代女性 発達障害支援者Sさん)
今までのマッサージの仕事にやりがいが持てなくて、もっとダイレクトに人の役に立つ仕事がしたいと考えていました。認定講座を受けることで、一生使える国際資格を得ることができ、TREというとてもパワフルな手法を手に入れ、とてもワクワクしています。(30代マッサージセラピスト Nさん)
不登校の子供の問題で悩んでいました。自分の感情の問題をTREで解決できたことで、自信を持ってこれは素晴らしいツールだと人に伝えられるようになりました。今は同じ問題を持つお母さんたちにもTREの良さを伝えていきたいと思っています。(40代女性 主婦 Aさん)
まずは、全国各地のTRE®プロバイダーさんに個別にご連絡ください。
現在私は国際認定コースに注力しているため、一般向けのセッションは行っておりません。まだTRE®を経験したことがない方、またはTRE®を経験したい方はこちらのHPから全国各地のTRE®プロバイダーさんに個別にご連絡ください。
プロフィール: 可児さえ(カリダ)
18歳よりイギリスはロンドン大学アジアアフリカ学院(SOAS)にて国際開発学の学士&修士を取得、
開発途上国の防災教育を専門にアジア各地の被災地で13年間勤務。
2011年に東日本大震災を機に日本に帰国、東北の復興支援を行う。 TRE®には2012年に出会い、その後2013年にプロバイダー資格を得る。2015年にネパール大地震を機にトラウマケアで現地に1年間滞在し現地のセラピスト向けのTRE®トレーニングを行う。
2016年にTRE for ALL Japan (TFA Japan)代表に就任。日本とアジアのTRE国際認定トレーナーで、現在アジア5カ国で講座を展開中。アジアに限らずヨーロッパ北米等にもクライアント多数。
2013年にインテグラル・コーチングというICF認定のコーチングの資格を取得。TRE®も取り入れたソーマティック心理学のコーチング/カウンセリングも必要に応じてワークに取り入れている。また「自分とは何者か」を知る、という自らのプレゼンスを深めていく瞑想やインナーワークを滞在型リトリートを通して定期的に提供している。
詳細はこちらをご覧ください。
山梨県山中湖村在住